大萬燈祭と半萬燈祭

菅原道真公の遺徳を
未来に伝える式年祭

当宮では、菅原道真公が薨去(こうきょ)されてから50年毎に「大萬燈祭」、25年毎に「半萬燈祭」という式年祭を斎行してきました。 それぞれの式年で行われてきた古式ゆかしい祭典や社殿の修復は、その形の継承だけでなく、道真公の慰霊と昔から続く道真公の「和魂漢才」の精神と、「誠の心」を次世代へ伝えるという重要な意味をもっています。

令和9年(2027)斎行
「千百二十五年半萬燈祭」

来る半萬燈祭に向けて、当宮では境内の大規模な整備を行っています。平安京の時代からの景勝地「北野松原」を再現するべく参道に松並木を造り、紅葉の名所である史跡「御土居」をいっそう趣深い場所に整備。さらに紅梅殿の移転、広場や庭園を新設、多目的ホールを備えた文道会館の建設といった大がかりな事業です。
整備工事は徐々に進行中で、ご参拝の方々にはお参りのたびに、新しい表情を加えて魅力を増してゆく当宮の姿を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

「千百二十五年半萬燈祭」に
向けたシンボルマーク

「星欠けの三光門」の伝説に由来した新しいシンボルマーク。「千百二十五年半萬燈祭」に向けて当宮はいっそうの天神信仰の発揚と、茶道や歌舞伎など日本文化の発信地となるべく文化事業を積極的に展開していきます。

半萬燈祭に向けて準備が進む境内
半萬燈祭に向けて準備が進む境内

平成14年(2002)斎行
「千百年大萬燈祭」

御本殿をはじめとする御社殿を6年がかりで改修しました。檜皮葺の尾根の面積は1,380平方メートル(約500坪)で、葺き替えに要した桧皮は70万枚、重さにして約50トン。のべ約1,000人技術者を要した大改修によって流れるように美しい大屋根がよみがえり、金箔や彩色も鮮やかに。
あわせて50にのぼる摂社末社の改修も終え、3月6日の記念の祭典を皮切りに献茶式・献花式といった伝統文化や能・狂言などの古来芸能の奉納など、当宮らしい行事が華やかに執り行われました。

2002年に斎行された千百年大萬燈祭
平成14年に斎行された千百年大萬燈祭